なぜ相続関連をメインテーマにしているか?(始めるきっかけも)

なぜ相続関連をメインテーマにしているか?(始めるきっかけも)

書士の仕事、実は調べれば自分でできる事が多い。ただ、経験がない為時間が掛かる場合もある。だから時間を買うという趣旨で依頼するのはありだと思う。
 相続だって当然ちゃんとしないと争いが起きそうだからやろうと考えはする。やろうと思えばできる。でもその話は家族だからこそ難しい場合がある。子供側からは言いずらいし聞きづらい。親側からも言いづらい事がある。だから冷静に話せない、先延ばし。
 相続開始の時点で争いがなくても、遺産分割協議の際は全員が思いやりある大人にならなくてはならない。誰かが主張し始めると、途端にこじれる。被相続人が亡くなった途端、皆言う事が変わる、なんて事はよくあるんだ、これが。
そりゃ、どうしても解決できそうにない場合裁判で決着自体は付ける事はできる。でも、それでもう親兄弟との関係は終わり、なんて事普通は望まない筈。偶に「それでいいんだ」なんて強がる人もいるようだけど、死に際に後悔する様な事のないよう。。。
 それを避ける為には被相続人のそれなりの準備と実行が必要・大事で、これは第3者のサポートがある方がいいように思う。サポート役を立てて早めに準備・安心して、本人の残りの時間やお金を楽しむ為の計画、実行に充てるというのは他人事では聞くけど自分の事で進めようと動く人は一握り。
 それに相続となると家族関係他洗いざらい開示する事になる。「お金を払ってまでそんな事をするのは気が進まない。ましてや依頼をした相手が頼りなかったら。」若しくは「自分の利益や効率ばかりを考えて進めようとする様子が見えたとしたら」と考えるとなかなかネット検索してすぐには頼めない。
 それで結局、相続が発生し、協議をしてみてからなかなかうまくいかなくなって、とか、あの兄弟だと勝手にされそうだからと行政書士に話が来る。争ってからだと「弁護士」とせざるを得ない。書士は請けられない。

 だから僕はゆっくりと、ご本人、ご家族、皆さんの話を聞いて、できれば頭もしっかりの元気なうちから将来の話として皆さんから依頼を受けて進めたいと思います。争いを避ける為であり、被相続人の想いをしっかり適切に届ける為。もしかすると、その被相続人の考えの歪んでいる部分を第3者として気付いて、修正できたりすると(それで本人、相続人とも喜ばれる結果となれば)とても理想的。それを扱うには人間性っていうんですかね、絶対必要です。だからそれを業務にする人、(書士でも)それを避ける人がいる。僕はその役割やりたいです。人間性磨かなくては。まだまだ時間が必要?

恐らく多数の人が幸せを望んでいる。多少の夢を持っている。ただ、その夢、色んな種類のそれを実現させようという強い意志を持つ人=行動に移す人は案外少ないように思う。逆に実現させる人はやはり自然と考えている、というかしっかり計画して、行動している人が多いように思う。
 遺言、ここまでは準備している人は一定程度いると思います。でもそれをどこにしまっていて、それを見る事で相続者が納得できる内容になっているか?いくら書いていても、見つけられなかったら、またそれで争う事になるなら、書かん方がええんじゃないの?納得できん事を主となって執行するのは誰なの?折角の意志、実行が無駄にならない様に「本人が強い意志を持つ為のサポート」。

相続手続きには結構な手間(相続開始前の考える時間+書類を作りこむ時間)+(相続開始後の手続き)が必要とされますが、最近は定年後も働く人が増え、期限までにその「相続という紐解き時間を取れるか?」という問題もあります。

相続を考えた場合、後の争いを避ける為にも人生最後の修行とでもいいましょうか。大人の嗜み。これは頭が元気なうちにやっとくべきです。そして定期的に修正も必要。事情状況は変わりますからね。
これが本当に「相続する遺産がない」となれば争う可能性はグッと減りますが、マイナスの資産(負債)、本人想定外の遺産(その人の上の人だね=代襲相続)があったりして、兎に角お金絡みは怖い。
「家族の争いをなるべく避ける為の費用や手間、あなたはいくら掛けてもいいと思いますか?」その価値を考えてみるのも悪くない!

「自分の死後なんて知らないよ」「面倒だ」と思われるかもしれません。でも被相続人である方の準備がとても大切。相続人に対する愛情です。本人の事は本人が一番知っている事が多い訳で、それを誰が決着を付ける?
作業には辛い事もあるかもしれませんが、決して楽しくない事ばかりではないと思います。というよりも「思いがけず楽しいですよ」って言いたいです。

我が家ではその想いを伝える為に、そしていつか将来…と思っていた家族旅行とその中での話し合い。でも、やってみるとまた更に課題が見つかって、また翌年旅行。孫などを含まず、家族=老親とその子供(そう、私達の年代)での温泉旅行。次回はこの事で話そう集まろう。目的があるから、続くんです。勿論、相続の事ばかりではない、その年代の悩みと将来について家族に聞いてもらえる、アイデアを聞かせてもらえる。思いがけず老親から「元気なうちにやろうよ!」なんて提案もある筈ですよ。

【行政書士業はじめるきっかけ】

業を開始する今から15年位前の想いがきっかけです。サラリーマン時代、営業訪問先の不動産会社が相続業務をメインとする行政書士業を兼ねており、それがまさに今私の目指す道となりました。そこでは相続業務をメインにお仕事をまずまずゆったりと仕事をしながら、代表者ご自身のライフプランを実現させていました。具体的には毎年沖縄の離島に仲間とダイビングに。カッコいい、というか「いいなぁ、俺もこんな人生時間送れたらいいなぁ」と。でもそこに飛び込む程の経済的な基盤もないし、当時は単なる淡い夢。

そしてサラリーマン人生後半になり、ソーラーによって経済基盤ができた上で何かの形での独立を考えた時、長く続けられる仕事として書士業を目指してみようと一念発起。最後は不退転で会社を辞めて3か月間勉強し、無事資格試験合格。その後書士業の会社で見習いし、現在に至ります。

顧客基盤なし、知識経験殆どなし、そんな事をここで公表するのも何ですが、ただ誰でも0からのスタートってあると思うし、近くには教えていただける味方もいるし。一応の人生経験、両親家族とのあれこれを基にお役に立てる機会を作っていこうと思います。

【実際の経験から】
人から聞いたり、雑誌で見たり。知識として知っているという段階を経て、実際の体験の始まりとして上段にも我が家の事は書きました。でももう少し「えげつない事」書くとですね…。
葬儀やお墓の事はある程度話しやすい。でもお金の事は家族だから言いにくい、聞きにくい。でも進めてみました。相続人である子供がその総額を知るというのもあまりない、珍しいケースかもしれません。でも僕は知る事になった。イヤ、正面切って聞いて、書類を元に調べ、リストにしたりして。

そうすると、思いがけず相続税が掛かる可能性が判ったんです。一次相続の後の二次相続によって。
それで保険等の状況も調べて、どんな対策が打てるか?
何が一番か?節税だけを考えるのではなく、どんな準備や実行をすると良さそう、結果的に相続人が不満なくできそうか?相続人と被相続人、その連れ合いの気持ちや考え。そして本来は「いかに上手に本人が喜ぶ様な使い方をするか?」を検討計画し、実行する。そうなると、これは相続開始の5年、10年前から準備しておくといいなぁというのが実感した訳です。

そんなお話、事実がお伝えできればいいなと。理解していただけると嬉しいなと。そして、計画し、実行していただけたら最高だなと。多分恐らく、結果的に、本人、ご家族に喜んでいただけるなと。